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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科50巻9号

1996年08月発行

症例

膀胱原発小細胞癌の1例

著者: 石橋啓一郎1 尾山博則1 宍戸俊英1 土屋哲1 草野博2

所属機関: 1東京医科大学霞ヶ浦病院泌尿器科 2東京医科大学霞ヶ浦病院病理部

ページ範囲:P.665 - P.668

文献概要

 58歳,男性。6か月前より間欠的に持続する肉眼的血尿を主訴に当科受診。膀胱鏡にて膀胱後壁左側に拇指頭大の非乳頭状広基性腫瘍を認めた。骨盤部CT等にてT2以上と診断し,経尿道的腫瘍生検を施行した。深達度はpT3aであったが,比較的均一な円形細胞のシート状増殖が認められ,抗neuron-specific enolase(NSE)染色陽性であった。以上から,膀胱原発の小細胞癌と診断した。膀胱全摘出,化学療法,放射線療法を考慮したが患者の同意が得られず,やむなくマイトマイシンC膀胱内注入にて外来経過観察中である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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