icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科50巻9号

1996年08月発行

文献概要

画像診断

腎細胞癌と鑑別ができなかった浸潤性腎盂癌

著者: 玉田博志1 吉田郁彦1 佐熊勉2

所属機関: 1岩手県立中央病院泌尿器科 2岩手県立中央病院第2病理科

ページ範囲:P.707 - P.709

文献購入ページに移動
 患者 65歳,男性。
 主訴 右腎腫瘤精査。
既往歴 1984年慢性腎不全,1985年糖尿病(内服加療中),1987年より神経因性膀胱(自己導尿中)
 現病歴 1995年12月4日大腸ポリープの加療目的で当院消化器内科入院。入院後の超音波検査で右腎に腫瘤を指摘され当科紹介となり,同年12月25日当科入院となった。
 現症 理学的所見で特記すべき異常は認めなかった。
 検査所見 赤血球350×104/mm3,BUN 39.2mg/dL,クレアチニン2.18 mg/dL,24時間クレアチニンクリアランス10.OmL/分,尿沈渣:白血球100/毎視野,赤血球0/毎視野,尿細胞診:陰性。
 手術所見 1996年1月10日,右腎細胞癌の診断で右腎摘除術を施行した。摘出重量は373gで,肉眼的所見では腎実質内に4.4×3.2 cmの灰白色非乳頭状の腫瘍が認められた。病理診断では,移行上皮癌,grade 3,pT4,pLI,pV1であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら