文献詳細
文献概要
交見室
癌告知「患者は知りたがっている」追加
著者: 荒木徹1
所属機関: 1あらき腎・泌尿器科クリニック
ページ範囲:P.721 - P.721
文献購入ページに移動それは情報開示と自己責任の原則です。自分の病気と治療の内容・予後を知り,どの治療を選ぶかは患者の当然の権利であり,患者はそれを求めて受診しています。わが国では徳川家康の家訓「民はよらしむべし知らしむべからず」が現在も社会を根強く支配しています。昨今次々に暴き出される官庁の体たらくの根底にはこの思想に根ざした役人達のオゴリがあります。彼らの情報隠しにイラつくのは私だけではないでしょう。民もまた彼らに依りかかり,その言うなりに従ってきたことが彼らのオゴリを助長したことは確かです。
掲載誌情報