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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科51巻1号

1997年01月発行

原著

経尿道的マイクロ波高温度治療(TUMT)後,TUR-Pを行った症例に対する検討

著者: 桑原勝孝1 長久保一朗1

所属機関: 1長久保クリニック

ページ範囲:P.47 - P.50

文献概要

 1992年8月より73例に対してTUMTを施行した。そのうち排尿状態が改善しない例や,一時改善をみたが悪化した症例のうち24例にTUR-P,1例にTUR-P,VLAPの併用を施行した。それらのうち6例に前立腺癌を認めた。また排尿障害の改善がなくPAの持続的上昇を認めた1例を臨床的に前立腺癌と診断した。これら26例を臨床的に検討した。BPH群とPca群の間にはTUMTからTUR-Pまでの期間に有意差はなかった。TUMT後PAの上昇したものがPca群に多くみられた。Pca群には最大尿流量率の改善が悪い例が多く,1.5倍以上の改善があった症例はなかった。今後TUMT施行後TUR-Pを施行する例が多くなると思われるが,TUMTの効果のない例やPAが上昇する例は癌の存在を考慮する必要があると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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