文献詳細
画像診断
文献概要
患者 78歳,女性。
主訴 左側腹部痛。
既往歴 1968年,子宮癌手術。
現病歴 1979年以来,子宮癌の手術の影響によると思われる左水腎症の診断にて,1年に1回の外来通院を続けていたが,1995年7月9日左側腹部痛にて来院,左急性腎盂腎炎の診断にて入院した。尿培養ではE.Coliが検出され,尿糖は陰性であった。KUB(図1),DIP立位(図2),腹部CT(図3)にて,左気腫性腎盂炎と診断した。Cefodizimeによる化学療法を行った。左逆行性腎盂撮影(図4,5)にて左尿管下端の狭窄が原因と考えられたが,化学療法により自覚症状が速やかに軽快したこと,27年間大過なく過ごしてきた病歴により,外科的処置は選択されず,自己導尿と経口抗菌剤(sultamicillin)にて経過を観察し,その2か月後にはガスの消失が観察された(図6)。なお,全経過中,発熱は認められなかった。
主訴 左側腹部痛。
既往歴 1968年,子宮癌手術。
現病歴 1979年以来,子宮癌の手術の影響によると思われる左水腎症の診断にて,1年に1回の外来通院を続けていたが,1995年7月9日左側腹部痛にて来院,左急性腎盂腎炎の診断にて入院した。尿培養ではE.Coliが検出され,尿糖は陰性であった。KUB(図1),DIP立位(図2),腹部CT(図3)にて,左気腫性腎盂炎と診断した。Cefodizimeによる化学療法を行った。左逆行性腎盂撮影(図4,5)にて左尿管下端の狭窄が原因と考えられたが,化学療法により自覚症状が速やかに軽快したこと,27年間大過なく過ごしてきた病歴により,外科的処置は選択されず,自己導尿と経口抗菌剤(sultamicillin)にて経過を観察し,その2か月後にはガスの消失が観察された(図6)。なお,全経過中,発熱は認められなかった。
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