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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科51巻10号

1997年09月発行

症例

緩下剤長期連用患者に発生した酸性尿酸アンモニウム結石

著者: 榎本裕1 宮崎淳1 小山康弘1 簑和田滋1

所属機関: 1東京逓信病院泌尿器科

ページ範囲:P.745 - P.747

文献概要

 症例は26歳,女性。小児期より重度の便秘症で,緩下剤の長期大量連用歴がある。再発性の左尿管結石に対してESWLを2回施行した。血清電解質,尿酸値には異常を認めなかったが,尿分析にて尿量低下と極度の低ナトリウム尿を認めた。結石分析では酸性尿酸アンモニウムが主体であった。本症例の結石はESWLによって治療可能であったが,このような結石の再発予防には緩下剤の減量が必要不可欠であり,他科との連携のもとに総合的な管理を行うことが重要であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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