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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科51巻10号

1997年09月発行

症例

膀胱瘻長期留置患者に発生した膀胱扁平上皮癌

著者: 井上博夫12 杵淵芳明1 岩田研司1 保坂恭子1 竹崎徹1

所属機関: 1山梨県立中央病院泌尿器科 2現 国立松本病院泌尿器科

ページ範囲:P.757 - P.759

文献概要

 69歳,男性。交通事故により生じた尿道損傷に対して行った手術が不成功に終わり,膀胱瘻にて生活していた。膀胱瘻の留置カテーテルが頻回に詰まるようになったため精査したところ,膀胱腫瘍が認められ根治手術を施行した。病理検査の結果はSCC>>TCC,pT3b,lNFβ,pLO,pVO,pNOで,非腫瘍部の粘膜は扁平上皮化生していた。膀胱内長期留置カテーテルによる発癌の危険性はよく知られており,十分な注意が必要と思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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