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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科51巻10号

1997年09月発行

小さな工夫

布団の中で容易に排尿できる夜間頻尿用ポータブル尿器

著者: 高岩正至1 鎌田竜彦1

所属機関: 1米沢市立病院泌尿器科

ページ範囲:P.781 - P.781

文献概要

 夜間頻尿を訴える患者の中には排尿困難を伴い,1回の排尿に10分以上を要する患者も少なくない。トイレへ行くと体が冷えてしまって眠れなくなり,すぐに尿意を催して再びトイレへ立つという悪循環に陥る場合も多い。特に筆者らの在住している山形県は,寒冷地であるにもかかわらず二重サッシやボイラーなどの普及率が低く,冬期間の夜間に寝室からトイレまでに十分な暖房設備のある家庭は数少ない。
 筆者らは,夜間頻尿のために辛い思いをしている患者を対象として,血液透析灌流液用10lソフトバック(キンダリー1号液:扶桑薬品)の空容器(図1)を尿器として,主に布団の中での排尿が可能かどうかについて検討した。その結果,布団の中でも坐位,前屈み,側臥位や仰臥位など従来の尿器を使用する体位ではもちろんのこと,腹臥位や四つん這いなどの体位でも周囲にこぼれることなく容易に排尿ができることが確認できた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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