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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科51巻11号

1997年10月発行

綜説

薬剤による精巣障害

著者: 布施秀樹1

所属機関: 1富山医科薬科大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.803 - P.814

文献概要

 薬剤による副作用のうち,生命予後に影響するような重篤なものに対しては従来より関心が持たれてきたが,直接生命にかかわらない精巣への障害については,必ずしも十分に検討されてきたとはいえない。しかし,各疾患の治療法が確立されつつある現在,QOLの向上という観点からその重要性が認識されるようになってきた。そこで,臨床上問題となる抗悪性腫瘍剤,免疫抑制剤などによる精巣障害についてその評価法,作用機転,予防対策などを当科での成績を交えて概説した。しかし,その発症メカニズムなどに不明な点も少なくなく,今後の一層の研究の発展が待たれる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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