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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科51巻11号

1997年10月発行

原著

女性腹圧性尿失禁に対する膀胱頸部吊り上げ術(Gittes変法)の短期および長期治療成績

著者: 酒井茂1 島村昭吾1 横尾彰文1 鈴木一弘1 鈴木範宣2 佐野正人3 木村慎4

所属機関: 1NTT札幌病院泌尿器科 2小樽北生病院泌尿器科 3倶知安厚生病院泌尿器科 4赤平市立病院泌尿器科

ページ範囲:P.835 - P.838

文献概要

 膀胱脱を伴わない女性腹圧性尿失禁10例に対し,横山らの報告したGittes変法による膀胱頸部吊り上げ術を施行し,その治療成績を検討した。術後13〜27日では,自覚症状および60分尿失禁定量テストにて尿失禁は全例で消失した。後部尿道膀胱角も手術前後で有意な減少を示した。尿流動態検査では,最大尿流量率,最大尿道内圧,残尿量とも有意な変化は認めなかった。術後長期の経過観察では,8例において4〜60か月(平均19.5か月)の経過観察が可能であり,6例で尿失禁が消失し,1例に軽度の再発,1例に術後4か月での再発を認め,患者は不満を訴えた。術後4か月以上の経過観察における有効率は87.5%であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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