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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科51巻11号

1997年10月発行

文献概要

症例

残存憩室に発生した膀胱憩室扁平上皮癌

著者: 谷口明久15 芳賀一徳2 大下倉藤生3 菅野貴行4 新藤純理4 坪俊輔1

所属機関: 1伊達赤十字病院泌尿器科 2函館中央病院泌尿器科 3旭川厚生病院泌尿器科 4北海道大学医学部泌尿器科学教室 5現 帯広厚生病院泌尿器科

ページ範囲:P.841 - P.844

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 症例は72歳,男性。前立腺肥大症と尿道狭窄による多発性の膀胱憩室があり,経尿道的前立腺切除と狭窄切開をした後も尿路感染が持続し,憩室に対して経尿道的電気凝固術を施行した。3年後,残存した1個の憩室に腫瘍の発生を認めた。扁平上皮癌ですでに筋層浸潤し,膀胱全摘術を施行したが再発し死亡した。膀胱憩室腫瘍は予後不良とされているが,自験例も諸家の報告と同様であり,腫瘍発生を予防するために積極的な憩室の処置が必要と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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