文献詳細
画像診断
文献概要
患者 25歳,男性。
主訴 左下腹部痛。左陰嚢腫大。
既往歴・家族歴 特記すべきことなし。
現病歴 1996年10月2日,左下腹部痛を主訴に当院消化器内科を受診し,緊急入院した。10月3日,左陰嚢腫大を自覚したため当科を紹介され,転科となった。
入院時現症 左下腹部に軽度圧痛を認めたが筋性防御は認めなかった。左陰嚢は圧痛を認め,内部に径3cmほどの辺縁不整な硬結を触れた。右精巣,前立腺は触診上異常なく,両側鼠径部にリンパ節を触知しなかった。
臨床経過 入院時に37.5。Cと軽度の発熱を認めた。白血球数は12.8×103/Mm2と上昇していたが,10月5日には8.0×103/mm2に低下した。その他,腫瘍マーカーを含め臨床検査データ上の異常を認めなかった。臨床経過およびMRIより精索捻転症が疑われたが,超音波検査上精巣腫瘍の可能性を否定できず,10月9日に左高位精巣摘除術を施行した。
手術所見 左精巣は外方に向かって720度回転しており,暗黒色調に変色していた。病理組織学的検査では,精巣は循環障害により高度の壊死と出血を認めたが悪性所見は認めなかった。以上より,左精索捻転症と診断された。
主訴 左下腹部痛。左陰嚢腫大。
既往歴・家族歴 特記すべきことなし。
現病歴 1996年10月2日,左下腹部痛を主訴に当院消化器内科を受診し,緊急入院した。10月3日,左陰嚢腫大を自覚したため当科を紹介され,転科となった。
入院時現症 左下腹部に軽度圧痛を認めたが筋性防御は認めなかった。左陰嚢は圧痛を認め,内部に径3cmほどの辺縁不整な硬結を触れた。右精巣,前立腺は触診上異常なく,両側鼠径部にリンパ節を触知しなかった。
臨床経過 入院時に37.5。Cと軽度の発熱を認めた。白血球数は12.8×103/Mm2と上昇していたが,10月5日には8.0×103/mm2に低下した。その他,腫瘍マーカーを含め臨床検査データ上の異常を認めなかった。臨床経過およびMRIより精索捻転症が疑われたが,超音波検査上精巣腫瘍の可能性を否定できず,10月9日に左高位精巣摘除術を施行した。
手術所見 左精巣は外方に向かって720度回転しており,暗黒色調に変色していた。病理組織学的検査では,精巣は循環障害により高度の壊死と出血を認めたが悪性所見は認めなかった。以上より,左精索捻転症と診断された。
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