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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科51巻11号

1997年10月発行

交見室

創哆開の原因と対策

著者: 勝岡洋治1

所属機関: 1大阪医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.887 - P.887

文献概要

 最近,回診中に受持医より術後創哆開のため再縫合を予定しているとの報告を受ける機会が少なくない。原因を尋ねると,創感染も認められずよくわからないという。創哆開は術前術後の管理,麻酔法の進歩,抗生物質の開発などにより,その頻度は激変しているといわれて久しいが,果たして実態はどうであろうか。この機会に創哆開の発生機序について考察してみた。
 創哆開は創傷治癒において何らかの阻害因子が出現あるいは存在し,治癒過程の遅延,すなわち炎症反応相の遅延,線維芽細胞の増殖障害,コラーゲンの合成再編成障害などを来した時に発生するものと考えられており,その原因として全身的因子と局所的因子が挙げられている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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