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交見室
文献概要
最近,回診中に受持医より術後創哆開のため再縫合を予定しているとの報告を受ける機会が少なくない。原因を尋ねると,創感染も認められずよくわからないという。創哆開は術前術後の管理,麻酔法の進歩,抗生物質の開発などにより,その頻度は激変しているといわれて久しいが,果たして実態はどうであろうか。この機会に創哆開の発生機序について考察してみた。
創哆開は創傷治癒において何らかの阻害因子が出現あるいは存在し,治癒過程の遅延,すなわち炎症反応相の遅延,線維芽細胞の増殖障害,コラーゲンの合成再編成障害などを来した時に発生するものと考えられており,その原因として全身的因子と局所的因子が挙げられている。
創哆開は創傷治癒において何らかの阻害因子が出現あるいは存在し,治癒過程の遅延,すなわち炎症反応相の遅延,線維芽細胞の増殖障害,コラーゲンの合成再編成障害などを来した時に発生するものと考えられており,その原因として全身的因子と局所的因子が挙げられている。
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