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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科51巻12号

1997年11月発行

原著

高齢者(75歳以上)における経尿道的前立腺電気蒸散術の検討

著者: 宮田康好1 田出公克1 古川正隆1

所属機関: 1公立みつぎ総合病院泌尿器科

ページ範囲:P.927 - P.931

文献概要

 経尿道的前立腺電気蒸散術は,前立腺組織を蒸散させその下層を凝固させるという特徴を有している。このため,出血を抑えてTUR反応を起こしにくく,高齢者の手術療法では有利になると思われる。筆者らは,75歳以上の前立腺肥大症症例17例について,その効果および安全性について検討した。最大尿流量率,平均尿流量率,国際前立腺スコア,残尿量は,術前に比べて著明な改善を認めた。血清ナトリウム値が術後に低下を認めたが,臨床的に問題となるほどではなかった。尿道カテーテル留置期間は平均4.3日で,術後在院日数は平均12.9日であった。経尿道的前立腺電気蒸散術は,高齢者においても比較的安全に施行できると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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