文献詳細
症例
文献概要
51歳,男性。人間ドックの超音波検査で右腎門部の腫瘤を指摘され当科を受診した。腹部CT,腹部US,カラードップラー,血管造影などの画像診断では確定診断が得られず,腹腔鏡検査を行い,右腎静脈瘤と診断した。腫瘤径が大きく破裂の可能性も考慮し,引き続き開腹により静脈瘤を切除した。文献上,腎静脈壁の孤立性の嚢腫状の静脈瘤はきわめて稀であった。また,確定診断の困難な腎門部の腫瘤に対しての腹腔鏡による観察はきわめて有効であった。
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