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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科51巻12号

1997年11月発行

文献概要

小さな工夫

操作性・快適性を高めた女性用自己導尿カテーテル

著者: 渡辺秀輝1

所属機関: 1名古屋市立城西病院泌尿器科

ページ範囲:P.972 - P.973

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 清潔間欠自己導尿(以下,自己導尿と略す)は,神経因性膀胱を中心とする排尿障害患者の尿路管理における重要な治療法として確固たる位置を占めている。しかしながら.多くの患者が自己導尿を煩わしいと思っていることも事実であり1),特に高齢の女性では,その有用性を認めながらも視力障害や肥満,腰が曲がらないなどの理由でカテーテル挿入に手間取り、自己導尿を行うことにいらだちすら感じている患者が存在する。実際,自宅や外出先のトイレの構造的制約(狭い,暗い,寒い,屋外にあるなど)の下での自己導尿が容易でないことは想像に難くない。
 現在本邦で入手可能な女性用自己導尿カテーテルには,シリコン・チューブ製のものと金属製のものがある。前者では女性患者が片手で外陰部を開き,もう一方の手で柔らかな腰のないカテーテルを尿道に挿入するのだが,それは必ずしも容易ではない。一方,金属製のものは挿入は容易であるが,金属製であるため冷たく,特に冬季には快適なものとはいえない。また|シリコン・カテ—テルに金属製マンドリンを組み合わせたものもあるが2),操作が煩雑になる点が問題であろう。われわれは,これらの問題を解決し,カテーテルの挿入から尿排泄までの操作をより容易で快適にするために新しい女性用自己導尿カテーテルを開発した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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