icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科51巻13号

1997年12月発行

原著

新しい幅広型切除ループを用いた経尿道的前立腺切除術の臨床成績

著者: 内田豊昭1 大川麻子1 柴田雄二1 設楽敏也1 塩川英史1 岩村正嗣1 頴川晋1 遠藤忠雄1 小柴健1

所属機関: 1北里大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.1013 - P.1017

文献概要

 43例の前立腺肥大症に対して新しい幅広型切除ループを用いた経尿道的前立腺切除術(TURP)を施行し,その臨床効果について検討した。術後3か月および6か月における各種パラメーターは,IPSS-QOL,IPSS,最大尿流量率,推定前立腺体積ともに術前に比べて有意に改善した(p<0.01〜0.0001)。術後の総合臨床効果についてみると,有効以上(著効と有効)は術後3か月(32例)では74.2%,6か月(9例)では66.7%,やや有効以上(著効,有効とやや有効)はそれぞれ87.1%と100%であった。合併症は43例中6例(13.9%)に認められた。前立腺肥大症に対するminimally invasive surgeryの1つとして本ループを用いたTURPは有用な方法と思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら