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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科51巻13号

1997年12月発行

症例

2回の精索静脈瘤手術でそのつど妊娠した乏精子症

著者: 池本庸1 西田篤2 中條洋1 大石幸彦1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学泌尿器科 2西田クリニック院

ページ範囲:P.1019 - P.1021

文献概要

 32歳の不妊症男性。右鼠径ヘルニア手術によると思われる右精巣萎縮と左III度精索静脈瘤を認め,精液検査でほぼ無精子症状態であった。左高位結紮術を施行し,約1.5年で精液所見が正常に復し,人工授精で妊娠,分娩に成功した。しかし,3.5年後に再び無精子症にて左精索静脈瘤の再発を確認。今度は低位結紮術を施行したところ,精液所見が再び正常化し,8年後に挙児を得た。無精子症でも精索静脈瘤手術が有効であった1例を報告した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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