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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科51巻13号

1997年12月発行

文献概要

症例

対側精巣に精上皮腫を伴った精巣類表皮嚢胞

著者: 黒田健司 住友誠1 菊地栄次1 中村薫1 馬場志郎1 村井勝1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.1023 - P.1025

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 症例は49歳,男性。主訴は顕微鏡的血尿。触診にて右精巣腫瘍が疑われ,入院となった。超音波,MRIにて左精巣にも嚢胞性病変を指摘されたが,悪性の可能性が低いものと判断し,まず右高位精巣摘除術を施行した。病理組織学的に精上皮腫と一部精細管内悪性胚細胞の診断を得た。対側は精巣温存を目的に腫瘍核出術を予定し,術中迅速病理検査にて類表皮嚢胞との診断であった。したがって,腫瘍核出術のみを施行し,厳重に経過観察する方針をとった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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