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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科51巻13号

1997年12月発行

文献概要

症例

多房性嚢胞状腎細胞癌の1例

著者: 吉田直人12 工藤卓次1 籏福文彦3 小池博之3 藤岡知昭3

所属機関: 1北上済生会病院泌尿器科 2現 県立大船渡病院泌尿器科 3岩手医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.1035 - P.1038

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 症例は41歳の男性。健診で顕微鏡的血尿を指摘され受診した。腹部超音波検査,CT検査で右腎下極に多房性嚢胞状腫瘤を認め,血管造影検査では悪性所見を否定できなかったが,病変は限局した小腫瘤のため右腎部分切除術を施行した。病理組織学的には多房性嚢胞状腎細胞癌であった。偶発的に発見された小さな多房性嚢胞状腫瘤に対しては腎保存手術を原則とすべきと考える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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