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画像診断
腎オンコサイトーマの1例
著者: 前田康秀1 泉谷敏文1 福井巌1
所属機関: 1癌研究会附属病院泌尿器科 2現 京都武田病院泌尿器科
ページ範囲:P.1043 - P.1045
文献購入ページに移動主訴 左腎腫,瘤血尿。
既往歴 10年来の高血圧。
現病歴 1995年10月,肉眼的血尿を認めたが放置していた。同年11月,検診にて尿潜血を指摘され近医を受診。腹部CT,エコーにて左腎腫瘤を指摘され当科紹介となり,1996年1月に入院した。
入院時現症 身長143cm,体重49 kg,血圧176/98mmHg。左側腹部に可動性のある腫瘤を2横指触知した。
検査所見 IAP799μg/mL(正常値200〜530),血沈に軽度充進を認めるほか,血算,血液生化学に異常なし。検尿にて潜血強陽性,尿沈渣にて赤血球50以上/強視野であった。
治療経過 画像診断にて左腎細胞癌(cT2NOMO)の診断のもと,経腹的根治的左腎摘出術を施行した。病理組織学的所見はオンコサイトーマであった。
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