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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科51巻13号

1997年12月発行

米国泌尿器科事情・4

米国の泌尿器科医

著者: 篠原克人1

所属機関: 1カリフォルニア大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.1048 - P.1049

文献概要

 ベイラー医科大学ではその頃フルタイムの泌尿器科医が10人いました。彼らは大学の教員であるとともに,泌尿器科医として開業もしていました。日本とシステムが違うのでわかりにくいとは思いますが,ベイラーの泌尿器科の教員が集まってグループ開業をしているような形になります。大学勤務の医師の給料は,臨床科では多くの場合,インセンティブ制となっています。大学から教員としてそのランクに見合う基本給が支払われるほかに,開業で得た収入の何割かが給料として科から払われることになります。ですから,沢山の患者を診て手術をすればそれだけ収入も増えることになります。ベイラー所属の教員の場合,主にメソジスト病院とセントリュークス病院をメンバーとして使っていました。
 ご存じのように,アメリカでは病院と医師の開業は独立しています。医師は手術や入院が必要なときにメンバーになっている(「privilegeを持っている」といいます)病院を利用します。手術料などは,病院から請求される入院費とは別に医師から請求されます。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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