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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科51巻2号

1997年02月発行

綜説

腎血管性高血圧の臨床—最近の診断・治療法を中心に

著者: 野村芳雄1 三股浩光1

所属機関: 1大分医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.97 - P.105

文献概要

 腎血管性高血圧は外科的治療により,高血圧の完治と腎機能の保存とが期待できる二次性高血圧であり,早期の診断と治療が重要である。本症の原因,診断,治療について最近の知見を概説した。診断については,非侵襲性,簡便性,安全性を中心に各種の方法が開発され臨床応用されているが,いまだ完全な方法はなく,各種方法を総合して診断しているのが実状である。治療はpercutaneous transluminal angioplasty(PTA)が第一選択としての地位を確立してきているが,適応に限界があり,バイパス手術や自家腎移植術の適応症例も多く,特に後者は増加傾向にある。両側性のものでは診断,治療に難渋する症例が多く,慎重な治療法の選択が必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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