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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科51巻2号

1997年02月発行

原著

副腎偶発腫瘍46例の臨床的検討

著者: 古田希1 大石幸彦1 赤阪雄一郎1 吉越富久夫1 川原元1 長谷川倫男1 簗田周一1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.119 - P.123

文献概要

 近年の画像診断法の向上と健康診断の普及に伴い,偶然に発見される副腎腫瘍が増加している。1982年以降現在までの14年間に,当科で経験した副腎腫瘍121例中46例が,いわゆるincidentalomaで,その内訳は褐色細胞腫15例,神経節腫9例,Pre-Cushing症候群6例,嚢腫4例,皮質癌3例,皮質腺腫3例,過形成3例,その他3例であった。発見の契機は健康診断が17例(37%)で,他疾患の精査中が29例(63%)であった。発見にいたる画像診断法は,腹部CTが23例,腹部超音波検査が23例と同数であった。手術は機能性腫瘍および悪性腫瘍に対して行うことが原則であるが,悪性腫瘍を画像上鑑別するのは困難なため,腫瘍径4cm以上は手術を施行している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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