文献詳細
手術手技 悪性腫瘍の手術・3
文献概要
尿管腫瘍の摘除に際してはまず病変部への到達が必要である。尿管腫瘍の場合は腫瘍周囲をある程度剥離して,摘除可能と判断してから腎摘にとりかかるべきである。腎盂腫瘍,上部尿管腫瘍の場合は確実にリンパ節郭清を行うために正中切開で経腹的に到達する。リンパ節郭清範囲は,原発腫瘍の部位に応じて,腎盂・上部尿管,中部尿管,下部尿管に分けてそれぞれ近傍の所属リンパ節を郭清する。所属リンパ節転移を認める例は腎茎部までの郭清が必要である。
掲載誌情報