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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科51巻3号

1997年03月発行

原著

尿道下裂および停留精巣症例にみられた染色体異常の検討

著者: 立木仁1 高木誠次1 伊藤直樹1 三熊直人1 熊本悦明1 塚本泰司1

所属機関: 1札幌医科大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.203 - P.206

文献概要

 尿道下裂や停留精巣においては時に染色体異常が認められる。そこで,尿道下裂および停留精巣症例においてみられた染色体異常について頻度および個々の核型について検討した。尿道下裂66例および停留精巣128例に対し,末梢血リンパ球培養による染色体分析を施行した。その結果,尿道下裂では性染色体異常が7.6%,常染色体異常が6.1%の計13.6%に染色体異常がみられた。正常変異核型は1.5%にみられた。停留精巣では性染色体異常が3.1%,常染色体異常が5.5%の計8.6%に染色体異常がみられた。正常変異核型は2.3%にみられた。これらの異常核型は多種多様であった。また,これらの外性器奇形の重症度と染色体異常の頻度との間に有意な相関性は認めなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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