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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科51巻5号

1997年04月発行

増刊号特集 術者からみた局所解剖

Ⅰ 上部尿路・副腎系の局所解剖 2.腎臓

経腹的腎摘出術

著者: 堀江重郎1

所属機関: 1国立がんセンター中央病院泌尿器科

ページ範囲:P.36 - P.41

文献概要

 経腹的腎摘出術は,主に腎の悪性腫瘍が対象となる。後腹膜にある腎臓を"わざわざ"経腹膜的に操作して摘除することに,何らかの抵抗を感じる泌尿器科医も少なくないと思われる。ここでは,腎に到達する単なるアプローチの一つということにとどまらず,腫瘍を含む臓器をその被覆する膜構造とともに,「風呂敷に包んだごとき状態に1)」摘出するという腫瘍外科の基本原則から,この術式を考えたい。経腹的腎摘出術の局所解剖からみたポイントとして,筋膜と剥離層,腎静脈について整理してみよう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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