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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科51巻5号

1997年04月発行

増刊号特集 術者からみた局所解剖

Ⅰ 上部尿路・副腎系の局所解剖 2.腎臓

腎部分切除術

著者: 中澤速和1

所属機関: 1東京女子医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.53 - P.57

文献概要

 腎臓は尿を生成する器官である。したがって,腎の構成は腎単位,尿路が中心にある。一方,手術に際しては血管処理が最も重要な要素となる。腎部分切除術はいうまでもなく腎機能をできるだけ温存することを目的とする。まず第一に腎血管の走行,支配区域を理解することを心がける。種々の方向から腎実質にメスを入れる腎部分切除術においては,中心となる腎盂・腎杯と血管の相互位置関係を把握しておくことが最も大切である。
 腎部分切除術は摘除の必要な腎良性疾患,片腎あるいは対側腎機能の低下した症例の腎腫瘍に適応となる。最近では小さな腎癌に対しても行われており,その適応は広がっている。腎へのアプローチは経腰的に行うのが一般的である。経腰的アプローチおよび腎露出までに必要な局所解剖は経腰的腎摘出術の項を参照されたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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