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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科51巻5号

1997年04月発行

増刊号特集 術者からみた局所解剖

Ⅰ 上部尿路・副腎系の局所解剖 2.腎臓

腎の経皮的操作

著者: 田島惇1

所属機関: 1東京大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.58 - P.61

文献概要

 経皮的腎瘻造設,エンドピエロトミー(経皮的腎盂形成術),経皮的腎砕石・摘出術などの経皮的腎手術において手技上最も重要なことは,正しいルートで狙った腎杯を安全に穿刺することである。この穿刺と瘻孔作製が適切に施行されたなら,経皮的腎手術の9割以上は成功したといえるかも知れない。たとえば,エンドピエロトミーあるいは上部尿管結石摘出において,中腎杯,上腎杯へ瘻孔が設けられたなら,以後の手術操作は大変容易になる。
 しかし,最下端の腎杯への穿刺・瘻孔を作製したなら,以後の手術操作はきわめてやりにくくなる(図1)。単に腎瘻のみ造設するのであれば,安全なルートで穿刺しやすい腎杯を狙えばよいが,経皮的腎手術では,それ以降の操作を考えて腎杯穿刺を行わなければならない1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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