icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科51巻5号

1997年04月発行

増刊号特集 術者からみた局所解剖

Ⅳ 女性の骨盤腔と尿道の局所解剖

尿失禁根治術

著者: 近藤厚生1

所属機関: 1名古屋大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.203 - P.206

文献概要

 真性腹圧性尿失禁(genuine stress inconti-nence)の病因は(1)膀胱頸部の過剰移動(hyper-mobility)と(2)内因性括約筋機能障害(intrinsicsphincter deficiency)の2つが主要なものであり,それぞれタイプ1/2およびタイプ3と呼称されている。この新しい分類法はMcGuire教授が発見したもので1),その臨床的意義ははかりしれない。すなわち手術術式はその尿失禁タイプに応じて選択しないと,その成功率は低いものになることが判明した。尿失禁根治術を企画する際,重要なポイントは膀胱・尿道・腟周囲の局所解剖を理解するとともに,尿失禁のタイプを鑑別診断することである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら