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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科51巻6号

1997年05月発行

症例

精巣腫瘍と肺癌を同時合併したフォンレックリングハウゼン病

著者: 台丸裕1 池田洋2 上田光孝2 小深田義勝2 廣本宣彦2 川上恭司3

所属機関: 1広島県厚生連広島総合病院病理研究検査科 2広島県厚生連広島総合病院泌尿器科 3広島県厚生連広島総合病院心臓血管外科

ページ範囲:P.398 - P.401

文献概要

 56歳,男性。皮膚神経線維腫が多発しRecklinghausen病と診断されていたが,胸壁の腫瘤が増大するため本院を受診した。胸壁腫瘤は左肺上葉より起こり肋骨に浸潤した肺未分化大細胞癌であった。術後,腫瘍マーカーの血清β-HCGの高値と精巣腫瘤に気づき再度手術を行った。精巣腫瘍は,合胞体性巨細胞を伴う精上皮腫であった。両腫瘍のRecklingh-ausen病との合併は稀であるが,本症(NF-1)が悪性腫瘍の遺伝的発生機構に関与している可能性がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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