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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科51巻6号

1997年05月発行

文献概要

画像診断

外傷性膀胱破裂

著者: 大竹伸明1 富澤秀人1 三木正也1

所属機関: 1佐久市立国保浅間総合病院泌尿器科

ページ範囲:P.418 - P.420

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 患者 32歳,男性。
 主訴 腹痛,肉眼的血尿。
 家族歴・既往歴 特記すべきことなし。
 現病歴 1996年6月1日,同僚とバーベキューパーティー中に酩酊し口論となり,16時頃に腰部,腹部などを足,膝で数回にわたり蹴られた。その直後より腹痛と肉眼的血尿が出現。徐々に増強したため,同日21時頃に当院救急外来を受診し,尿道バルーン挿入後直ちに入院となった。
 現症 腹部は板状硬で腹部全体に圧痛があり,腸蠕動音は微弱。Blumberg徴候(−)。両側肋骨腰椎角叩打痛著明。
 検査所見 白血球22,930/mm3と著増するもC反応性蛋白(−)。そのほかLDH 553 IU,尿素窒素28.6mg/dl,クレアチニン1.40mg/dlとやや上昇。ウロガード内は鮮血尿。
 入院後経過 膀胱造影所見および造影後のCTより腹腔内に尿および血液の大量貯留が予想され,緊急手術の適応と判断した。検査後23時30分に血圧が75/35mmHgと低下しショック状態となり,DOAの使用を開始した。6月2日1時より緊急手術を施行した。
 術後12日目に膀胱造影施行後バルーンを抜去した。6月29日に退院し現在外来経過観察中であるが,著変を認めない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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