文献詳細
特集 泌尿器科領域の新しい画像診断
文献概要
CTが画像診断に取り入れられてから,すでに四半世紀が過ぎようとしている。このCTの出現が,画像診断の世界を大きく変えてしまったといっても決して過言ではない。これに先立って開発されたUSならびに80年代より急速に普及したMRIの応用と相俟って,これら非侵襲性の画像診断は従来の常識を打ち破り,病変の存在のみならず病巣の質的診断とその進展範囲を明確に描出することを可能にしつつある。したがって,画像診断で最も重要な鑑別診断はもとより,悪性腫瘍においてはそのステージ診断をも把握することが非常に容易になってきている。
これらの新しい画像診断の出現によって,従来より主流をなしてきた経静脈性腎盂造影をはじめとする種々の尿路系の造影検査や血管造影の役割は大きく変わり,診断のdecision treeにおける位置付けも変わりつつある。確かにこれまで血管造影検査でしか判定できなかった血管内への腫瘍の進展や血管自体の病変などは,MRアンギオ,CTアンギオ,またはカラードプラ法を含んだUSなどによって判定が可能になりつつあるし,尿路系全体の形態もMR urographyの手技により描出されるようになってきた。また,前立腺の診断においては直腸内コイルを用いた高解像力MRI検査によって前立腺の内部構造(内腺,外腺)が明瞭に描出され,これによって前立腺癌の診断が大きく前進し,経直腸USとともに大きな役割を演じている。
これらの新しい画像診断の出現によって,従来より主流をなしてきた経静脈性腎盂造影をはじめとする種々の尿路系の造影検査や血管造影の役割は大きく変わり,診断のdecision treeにおける位置付けも変わりつつある。確かにこれまで血管造影検査でしか判定できなかった血管内への腫瘍の進展や血管自体の病変などは,MRアンギオ,CTアンギオ,またはカラードプラ法を含んだUSなどによって判定が可能になりつつあるし,尿路系全体の形態もMR urographyの手技により描出されるようになってきた。また,前立腺の診断においては直腸内コイルを用いた高解像力MRI検査によって前立腺の内部構造(内腺,外腺)が明瞭に描出され,これによって前立腺癌の診断が大きく前進し,経直腸USとともに大きな役割を演じている。
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