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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科51巻8号

1997年07月発行

原著

前部尿道外傷におけるMRI診断の有用性

著者: 市木康久1 副島恭子1 中村晃二1 佐藤伸二1 真崎善二郎1 松尾義朋2 三原信2 工藤祥2

所属機関: 1佐賀医科大学外科学泌尿器科部門 2佐賀医科大学放射線科

ページ範囲:P.549 - P.554

文献概要

 前部尿道外傷5例に対して受傷早期と数か月後にMRI検査を行い,その有用性について検討した。受傷早期のMRI検査においては,受傷部の尿道海綿体および隣接した陰茎海綿体の出血や挫滅した部分が比較的明瞭に描出され,受傷早期の状況把握に有用であった。一方,数か月後のMRI検査においては,血腫は著明に縮小あるいは消失し,尿道および陰茎海綿体の挫滅部はT1,T2強調像ともに低信号となり,線維化しているものと思われた。尿道の走行や断裂部の瘢痕化の範囲などが明瞭に描出され,尿道再建術の術前評価に有用な情報をもたらした。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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