icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科51巻8号

1997年07月発行

症例

精巣原発と思われた腺癌

著者: 増田広1 大貫隆久2 町田昌巳3 牧野武雄3 柴山勝太郎3 杉原志朗4

所属機関: 1日高病院泌尿器科 2上毛泌尿器記念善衆会病院泌尿器科 3公立富岡総合病院泌尿器科 4群馬県立がんセンター東毛病院病理部

ページ範囲:P.563 - P.565

文献概要

 64歳,男性。左陰嚢腫大を主訴に来院。左精巣腫瘍を疑い,1990年5月17日に左高位精巣摘除術を施行した。病理組織学的所見は乳頭状腺癌であった。転移性腫瘍を疑い原発巣の検索を行ったが,血中癌胎児性抗原(CEA)が異常値を示すのみで,原発巣は確定できず,精巣原発であると思われた。術後6年を経過しているが,再発もなく経過は順調である。筆者らの調べ得た限りでは,本症例は本邦4例目にあたる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら