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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科51巻8号

1997年07月発行

症例

インターフェロンα,γ併用療法により肺転移巣の消失を示した腎細胞癌の1例

著者: 鶴信雄1 須床洋1 杉本健2 吉富淳2 鈴木和雄3 藤田公生3

所属機関: 1共立菊川総合病院泌尿器科 2共立菊川総合病院内科 3浜松医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.571 - P.574

文献概要

 症例は66歳,女性。左腎細胞癌多発肺転移に対し,左腎全摘術を施行。術後インターフェロン(IFN)α,γの併用療法を施行した。4週間の併用投与で転移巣の縮小を認め,以後IFNαの単独療法に切り換えたが,6か月後に肺転移巣はほぼ完全に消失した。本症例においてIFNα,γ併用療法が奏功した要因は,肺転移であったこと,腎摘を施行したことのほか,比較的短期間に集中投与したことなどが考えられ,併用療法は進行性腎癌の治療として有効と思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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