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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科51巻8号

1997年07月発行

症例

骨盤内動静脈奇形および右腎血管筋脂肪腫を合併したCowden病

著者: 根本勺13 小田裕之1 金村三樹郎1 横山正夫1 大西泰彦2 大原國章2

所属機関: 1虎の門病院泌尿器科 2虎の門病院皮膚科 3日本医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.586 - P.588

文献概要

 外胚葉,中胚葉,内胚葉の3胚葉性多発性過誤腫を特徴とする疾患であるCowden病を経験した。症例は40歳の男性で,既往歴に消化管ポリポーシス,多発性血管腫がある。腹部膨満感を主訴に当院を受診し,腹部CT検査にて右腎腫瘤,骨盤内動静脈奇形を指摘された。特徴的な顔面丘疹,歯肉乳頭腫がみられたため,皮膚科受診にて精査の結果Cowden病と診断された。右腎腫瘤は血管筋脂肪腫と診断し,外来経過観察とした。当疾患の本邦報告例を集計したところ,腎血管筋脂肪腫合併例は2例目であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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