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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科51巻8号

1997年07月発行

画像診断

MRIにより確定診断し得た小さな腎細胞癌の1例

著者: 稲垣武1 戎野庄一1

所属機関: 1国立南和歌山病院泌尿器科

ページ範囲:P.599 - P.600

文献概要

 患者 84歳,男性。
 主訴 夜間頻尿および顕微鏡的血尿。
 既往歴 頸髄症。
 現病歴 1994年10月24日,夜間頻尿および顕微鏡的血尿が出現したため,当科を受診した。
 現症 眼瞼結膜に中等度の貧血を認めた。
 検査成績 末梢血検査にて赤血球が311×104/mm3と中等度の貧血を認めた以外に異常はなかった。
 臨床経過 腹部超音波検査にて右腎中央部外側に直径約1.5cmのhyper echoic tumorを認めた(図1)。腹部CT検査(図2)および血管造影などにても実質性腫瘍とcomplicatedcystとの鑑別診断が困難であったため,spinecho法およびfield echo法によるMRI検査を施行し,実質性腫瘍とほぼ確定診断し得たため,腫瘍核出術を施行した(図3,4)。
 病理学的所見 Renal cell carcinoma, Grade2,papillary type, granular cell subtypeであった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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