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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科51巻8号

1997年07月発行

小さな工夫

チェーン膀胱尿道造影時に使用するチェーン留置セット

著者: 山口聡1 八竹直1

所属機関: 1旭川医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.604 - P.605

文献概要

 女性の腹圧性尿失禁のタイプ分類には,チェーンを使用した膀胱尿道造影が必須で,後部尿道膀胱角や上部尿道傾斜角の測定は,治療方法の決定や治療効果の判定をするうえで重要である。尿道から膀胱内へのチェーンの留置法には決まったものがなく,諸施設で様々な方法が用いられているようである。これまで市販キットを利用する方法1)や,耳鼻科用鑷子で膀胱内にチェーンを誘導する方法2)が報告されているが,それぞれ長所,短所を有している。
 市販キットは操作性に優れているが,チェーンが細径のため,骨陰影が重なる側面像ではしばしばチェーンが明瞭に描出されないことがある。またディスポーサブル器具のため,その経済性にも問題がある。一方,鑷子利用法は非常に簡便な方法であるが,膀胱内に安定してチェーンを誘導することは難しく,操作中に尿道粘膜面を損傷する可能性が高い。これらの問題を解決すべく,筆者らは以下の器具を考案し,種々の改良を加えてきた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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