icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科51巻9号

1997年08月発行

文献概要

セミナー 臨床医のための生物統計学抄説・8

相関と回帰

著者: 樋之津史郎1 大橋靖雄2

所属機関: 1東京大学医学部薬剤疫学教室 2東京大学医学部 健康科学.看護学科 疫学・生物統計学教室

ページ範囲:P.629 - P.637

文献購入ページに移動
はじめに
 今回は,最初から数式が出てきてしまうが,ほんの少しだけ我慢して中学校の数学程度の簡単な連立方程式を思い出していただきたい。測定されるxとyの間に
  y=ax+bの関係があるとする。測定されたxとyの組が2組あったとき(xもyも同じ値ではないとする),連立方程式を解いてaとbを求めることができる。例えば,x=1のときy=3, x=2のときy=7であったとする。つまり,  3=a+b  7=2a+bという結果が得られたとする。解法はいくつかあるが,たとえば下式から上式を引くと4=aが導かれ,それを上式に代入すると3=4+bよりb=−1が導かれる。この連立方程式を解くことは,X軸とy軸によって表わされる平面上のX=1,y=3という点とx=2, y=7という点を通る直線の傾きaと切片(x=0のときのyの値)bを求めることと同じである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら