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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科51巻9号

1997年08月発行

症例

柴朴湯が原因と思われた難治性膀胱炎

著者: 菅谷泰宏1 橋本紳一1 村木淳郎1 徳江章彦1 戸塚一彦2 中村みちる3

所属機関: 1自治医科大学泌尿器科 2自治医科大学大宮医療センター 3自治医科大学小児科

ページ範囲:P.645 - P.648

文献概要

 18歳,女性。3歳時発症の気管支喘息があり,各種抗喘息薬を内服,1993年8月より柴朴湯7.5g/日の追加投与を受ける。1995年10月頃より膀胱炎様症状が出現し,1996年1月に難治性膀胱炎の診断で小児科より紹介となる。各種抗菌剤を投与するも改善なく,薬剤性膀胱炎を疑い,柴朴湯を中止したところ約1週間で症状,尿所見の異常が改善した。また,膀胱生検にて好酸球性膀胱炎の所見を呈した。以上より,柴朴湯が膀胱炎の原因と考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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