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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科51巻9号

1997年08月発行

症例

前立腺特異抗原がグレイゾーンであった前立腺癌多発骨転移の1例

著者: 河村秀樹1 佐々木信之1 高須宣行2 原田昌興3

所属機関: 1鳥取赤十字病院泌尿器科 2鳥取赤十字病院整形外科 3神奈川県立がんセンター臨床研究所病理

ページ範囲:P.649 - P.652

文献概要

 67歳,男性。排尿障害を主訴に受診。前立腺特異抗原(PSA)は5.2 ng/mlであった。2か月後,激しい腰痛を覚えるようになり,骨シンチグラムで多発性異常集積が認められた。PSAは8.7 ng/mlで,前立腺および胸椎の生検では低分化腺癌であった。前立腺癌多発性骨転移と診断し,内分泌療法を施行した。その後は疼痛も消失し,PSAは0.2 ng/ml以下に低下したが,血清アルカリフォスファターゼ値は軽度高値であり,注意深い経過観察が必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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