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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科51巻9号

1997年08月発行

症例

高カルシウム血症による精神症状を呈したPTH-rP産生肉腫様腎癌

著者: 山下俊郎1 小林睦博2 原田大3 梅田俊一1 松下高暁1

所属機関: 1飯田市立病院泌尿器科 2飯田市立病院内科 3飯田市立病院臨床病理科

ページ範囲:P.667 - P.669

文献概要

 1年前からせん妄状態が時折出現するようになり,抗精神薬の投与を受けていた80歳男性が,口渇,全身倦怠感を来し入院した。高カルシウム血症と副甲状腺ホルモン関連蛋白(PTH-rP)の高値を認め,精査したところ左腎腫瘍を認めた。左腎摘出術後,血清カルシウムおよび副甲状腺ホルモン関連蛋白は正常化し,かつ精神症状も消失した。摘出腎の病理診断は肉腫様腎癌であった。術後短期間に再発し,癌死した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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