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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科51巻9号

1997年08月発行

症例

腎悪性リンパ腫の1例

著者: 向山秀樹1 島袋浩勝1 秦野直1 山川健一1 菅谷公男1 小山雄三1

所属機関: 1琉球大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.675 - P.678

文献概要

 症例は57歳男性。主訴は左側腹部痛。超音波検査,CT検査,MRI検査および腎血管造影にて腎腫瘍もしくは軟部腫瘍を疑い,診断を兼ねて開腹手術を施行した。手術所見は,腫瘍が周囲臓器にまで及んでいたため,根治的左腎摘出,膵部分切除,結腸部分切除および脾摘術を施行した。摘出病変は黄白色で,腎周囲にび漫性に浸潤し,病理組織学的に悪性リンパ腫と診断された。術後に化学療法としてCHOP療法を施行した。現在術後12か月を経過したが,再発は認めていない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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