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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科52巻1号

1998年01月発行

原著

泌尿器科初診患者での病名告知に対する意識

著者: 三浦猛1 近藤慶一1 藤浪潔1

所属機関: 1神奈川県立がんセンター泌尿器科

ページ範囲:P.33 - P.36

文献概要

 神奈川県立がんセンター泌尿器科において,新患患者に対して病名告知に対する意識調査を行った。回答した219人のうち,92%が初診時病名告知を希望していた。紹介患者の28%(61人)が癌患者で,そのうちの87%が初診時病名告知を希望していた。病名告知を希望する人の80%が詳しく病名を聞きたいと希望し,78%が家族が反対しても知りたいと希望していた。病名を聞きたくない人の理由の大部分は「病状説明については主治医の判断に任せる」,「家族が反対した場合は家族の意向に従う」というものであった。以上の結果から,当センター泌尿器科を受診する患者では,初診前に問診票で癌告知の意思を確認し,告知を希望する患者にはわかりやすい表現で,説明用紙に「癌=悪性腫瘍」と書いて本人に渡すようにしている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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