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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科52巻1号

1998年01月発行

文献概要

症例

癌告知後,妄想を伴ったうつ状態を呈し自殺した尿路上皮腫瘍の1例

著者: 鈴木康之12 大石幸彦3 増渕正隆4 関口隆一5 山田正夫5 内富庸介6

所属機関: 1星総合病院泌尿器科 2現 東京慈恵会医科大学第三病院泌尿器科 3東京慈恵会医科大学泌尿器科 4藤村病院外科 5埼玉県立精神保健総合センター 6国立がんセンター研究所支所精神腫瘍学研究部

ページ範囲:P.37 - P.39

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 61歳,男性。尿路上皮癌にて根治手術後に癌告知が行われた。告知1年6か月後に妄想を伴ううつ状態と診断され治療を受けたが,告知2年8か月後に突然服毒自殺した。近年,癌告知はその利点から急速な広がりをみせている。しかし,告知直後は患者がうつ状態に陥ることを忘れてはならない。告知直後に患者が陥る精神状態を知り,それに適切に対応することが癌告知を行う医師には不可欠である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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