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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科52巻1号

1998年01月発行

症例

後部尿道への異所開口を伴う閉鎖尿管膿瘍

著者: 柏原剛1 原田勝弘1

所属機関: 1諏訪赤十字病院泌尿器科 2現 伊那市営伊那中央総合病院泌尿器科

ページ範囲:P.61 - P.64

文献概要

 18歳,男性。3年前より排尿時の陰茎痛,右下腹部痛を頻回に訴えていた。CT上,右腎は欠損しており,膀胱右後方に嚢胞性腫瘍がみられた。IVPでは右腎は造影されず,膀胱の変形はなかった。尿道造影,精管造影,排尿時膀胱造影では異常がなかった。嚢胞は自然に縮小したが,今回再び排尿時痛とともに嚢胞が出現した。閉鎖尿管膿瘍と診断し,経尿道的に膀胱壁を切開して排膿を行った。術後経過は良好で,合併症もなく,症状は改善している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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