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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科52巻1号

1998年01月発行

症例

フェナセチン乱用の患者にみられた腎盂腫瘍

著者: 武藤智12 長瀬泰1 内田健三1 平沢潔1 星野嘉伸1

所属機関: 1都立府中病院泌尿器科 2現 都立荏原病院泌尿器科

ページ範囲:P.65 - P.67

文献概要

 症例は66歳,男性。フェナセチン推定総摂取量1.4kg,摂取期間10年。1992年2月無症候性肉眼的血尿を主訴に当科を受診し,左腎盂腫瘍T2N0M0と診断され,6月15日左腎尿管全摘除術を施行した。腎盂上方に3.0×2.5×1.5cmの乳頭状の腫瘍を認め,病理学的診断は移行上皮癌,G2,pTaであった。フェナセチン乱用が原因と思われる尿路上皮腫瘍の本邦報告15例目であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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