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雑誌目次

雑誌文献

臨床泌尿器科52巻10号

1998年09月発行

雑誌目次

綜説

尿路結石の尿中飽和度測定

著者: 小川由英 ,   秦野直

ページ範囲:P.721 - P.728

 尿路結石が発生あるいは再発するためには,尿中の結石関連物質が一定期間過飽和になることが必要である。尿が過飽和状態でないと結石は発生しない。過飽和状態の際に,高分子の結石阻止物質の存在が重要な役割を果たす。尿の飽和度を測定するためにFinlaysonが20年前に考案したEquilプログラムが,現在でも改良されて用いられている。改良されたEquil2のプログラムにより,イオン活量積,dG(自由エネルギーの微分),SS(supersaturation ratio)などが求められる。これらは飽和度を示し,その簡易法としてMarshall-Robertsonのノモグラム,Tiseliusの指数,筆者らが考案した計算式が用いられている。尿路結石の様々な成分のうち,シユウ酸カルシウム,酸性リン酸カルシウム,水酸化アパタイト,リン酸オクタカルシウム,リン酸マグネシウムアンモニウム,尿酸,酸性尿酸ナトリウム,酸性尿酸アンモニウム,酸性尿酸カリウム,シスチンなどの尿中飽和度の測定が可能である。

原著

早期前立腺癌診断におけるPSATの検討

著者: ,   ,   ,   ,   藤田公生

ページ範囲:P.743 - P.745

 前立腺癌の早期発見を目的として,種々の指標を検討した。前立腺肥大症26例,局在性前立腺癌41例の計67例についてPSA値,経直腸超音波断層法による容積,その比であるPSADおよびPSATを比較した。PSADは前立腺肥大症で0.13±0.09ng/ml/cc,前立腺癌で0.23±0.15ng/ml/ccであった(p<0.001)。PSATは前立腺肥大症で0.21±0.15ng/ml/cc,前立腺癌で1.09±0.83ng/ml/ccであった(p<0.OOO1)。前立腺癌患者の鑑別にPSATは有用と思われた。

小児泌尿器科手術・9

女児外陰部形成術

著者: 林祐太郎 ,   丸山哲史 ,   郡健二郎

ページ範囲:P.731 - P.735

 先天的な副腎酵素障害により副腎由来のアンドロゲンの過剰分泌が起こり,外性器の男性化を来す副腎性器症候群には,女児外陰部形成術が必要となる。具体的には,陰核背側の神経血管束を温存しながら陰核体部を切除し,亀頭部を外陰部の適切な位置に再吻合する陰核形成術,陰核包皮を用いた小陰唇形成術,会陰部の皮膚弁を用いた腟口形成術が行われる。真性半陰陽や混合型性腺形成不全症などの性分化異常症の中にも,本手術の適応となるものがある。

セミナー 合併症をもつ患者の術前・術後の全身管理・11

尿路感染症

著者: 坂義人

ページ範囲:P.737 - P.742

 近年では,高齢者などの易感染状態の患者に対しても手術が行われるようになり,手術前に尿路感染症を有する症例が多い。これらの症例は術後感染症を発症しやすいため,術前・術後の正しい管理法が重要であるが,対処の仕方は画一的ではなく,病態によって異なる。各病態をよく理解して,病態に適した術前.術後の化学療法およびトタールケアを行うことが大切である。

症例

尿管精路異所開口の2例

著者: 伊藤弘之 ,   米山高弘 ,   高橋淳 ,   高橋伸也 ,   工藤誠治 ,   高橋信好

ページ範囲:P.747 - P.749

 尿管精路異所開口の2例を経験した。[症例1]は43歳,男性。尿潜血を主訴に受診し,MRIにて左腎低形成,左尿管の拡張,精嚢の嚢胞状の腫大を認め,左腎尿管精嚢摘出術を施行した。尿管は射精管に開口していた。[症例2]は22歳,男性。排尿痛を主訴に受診し,右精管造影にて精嚢の腫大および右尿管も造影された。CTにて右腎の低形成も認め,右腎尿管精嚢摘出術を施行した。尿管は精管膨大部に開口していた。

右腎盂腫瘍と左腎細胞癌の同時性重複癌の1例

著者: 野宮正範 ,   鈴木一裕 ,   馬場恵一 ,   山口脩 ,   石渡久善 ,   村上房夫

ページ範囲:P.751 - P.753

 57歳,男性。無症候性の肉眼的血尿を主訴に当科を受診した。精査の結果,右腎盂腫瘍および左腎腫瘍と診断し,腹部正中切開にて左腎腫瘍核出術,右腎尿管全摘除術を施行した。病理組織学的所見は,左腎腫瘍は腎細胞癌G1 pT1 cystic type,右腎盂腫瘍は移行上皮癌G2 pT3 pR1 pL0 pV1であった。腎細胞癌と対側腎盂尿管癌の同時性重複癌の臨床例は非常に稀であり,本邦7例目であった。

腎悪性リンパ腫の1例

著者: 栗原憲二 ,   水関清 ,   宍戸悟

ページ範囲:P.755 - P.757

 64歳,男性。食思不振と体重減少を主訴に来院した。CTにて右腎上極に5cm大の腫瘤と両肺の多発性腫瘤を認め,肺転移を伴う腎細胞癌を疑い,右腎摘出術を施行した。腫瘤の病理組織診断は非ホジキンリンパ腫,び漫性小細胞型(形質細胞様細胞亜型)であった。腎原発が疑われたが,断定はできなかった。

成人に発生した成熟型後腹膜奇形腫

著者: 長田浩彦 ,   中島淳 ,   實川正道 ,   黄英文 ,   辻忠男 ,   赤塚誠哉

ページ範囲:P.758 - P.760

 症例は17歳の女性。腹部超音波検査で右腎上方に石灰化を伴う径10cm大の腫瘤性病変が指摘され,当科へ紹介となった。腹部CTおよびMRI検査にて骨様陰影や脂肪成分などが認められ,後腹膜奇形腫が最も疑われた。腫瘍摘出術を施行し,病理組織学的には悪性の所見はなく,成熟型奇形腫と診断された。

原発性前立腺移行上皮癌の1例

著者: 清水弘文 ,   川合ミカ ,   飯泉達夫 ,   矢崎恒忠 ,   梅田隆 ,   岡田収司

ページ範囲:P.761 - P.763

 72歳,男性。主訴は肉眼的血尿。4年前より前立腺腺癌(stage A2)の診断でLH-RH製剤の投与を受けていた。血中PSA値は正常範囲内であったが,骨盤CTで前立腺部に腫瘍が認められたため,生検を行ったところ,移行上皮癌との診断で当科に紹介された。膀胱無作為生検で癌はなく,原発性前立腺移行上皮癌と診断し,化学療法および放射線療法を行った。原発性前立腺移行上皮癌は稀であり,自験例は本邦29例目に相当する。

酢酸ゴセレリンによると考えられた間質性肺炎の1例

著者: 国島康晴 ,   塚本泰司 ,   兼田達夫 ,   網野勇 ,   竹内一郎

ページ範囲:P.765 - P.767

 前立腺癌に対して酢酸ゴセレリン(ゾラデックス®)を投与した77歳男性において,投与開始後3年4か月後に薬剤投与が原因と思われる問質性肺炎を認めた。これまでには報告例が少なく,稀な副作用であるが,注意すべきと考えられた。

両側同時性精巣セミノーマの1例

著者: 山本巧 ,   中村敏之 ,   加藤宣雄 ,   山中英寿

ページ範囲:P.769 - P.771

 患者は43歳,男性。両側同時性精巣腫瘍の診断にて両側高位精巣摘除術を施行した。病理組織学的診断は両側とも定型的セミノーマ病期1,pT1 N0 MOであった。術後補助療法として左右腸骨動脈,傍大動脈リンパ節に対して36Gyの放射線照射を施行し,現在外来にて経過観察中である。組織適合抗原(以下,HLA)検査にて両側精巣腫瘍患者に高頻度に認められるHLA-A24が認められ,HLAの関与が推測された。

陰茎癌と膀胱癌の重複癌の1例

著者: 村上幸人 ,   古川俊隆 ,   藤目真

ページ範囲:P.774 - P.775

 症例は78歳,男性。1988年に陰茎癌にて陰茎切断術を施行された。1996年,CTにて膀胱腫瘍を認め,経尿道的切除術を行った。重複悪性腫瘍は近年増加しているが,日本病理学会剖検輯報(1990〜1994年)の集計では陰茎癌を含む重複悪性腫瘍は18例あり,陰茎癌と膀胱癌との組み合わせは1例のみであった。

粘液産生腎盂膀胱移行上皮癌の1例

著者: 河村秀樹 ,   佐々木信之

ページ範囲:P.777 - P.779

 患者は80歳,女性。肝精査中に右腎盂腫瘤を認め,当科に紹介された。膀胱にも腫瘤を認めた。腎盂膀胱癌の診断の下,右腎尿管全摘除術および膀胱部分切除術を施行した。病理組織検査では印環細胞様のパターンを伴う,細胞内粘液産生の認められる細胞が混在した。全体の構築は移行上皮癌の形態を保持するものであったため,粘液産生移行上皮癌,grade 2と診断した。尿路上皮の潜在的多分化能に基づく異分化形質発現によると考えられた。

同時発見された両側同組織性精巣非セミノーマ

著者: 藤原博通 ,   渡辺潤 ,   木村剛 ,   堀内和孝 ,   秋元成太 ,   本田了

ページ範囲:P.781 - P.783

 29歳,男性。左側陰嚢内容無痛性腫脹を主訴に初診し,右精巣にも一部に硬結を認め,両側精巣腫瘍と診断した。両側摘出術は患者の同意が得られず,左側のみ高位精巣摘除術を施行した。組織型は複合型精巣腫瘍で,stage Iであった。術後40日頃に右陰嚢内容が急速に腫大したので,患者の同意のもと右高位精巣摘除術を施行したが,左側と同組織型でstage Iであった。現在のところ癌はなく,生存中である。本症例は同時発見,左右同組織型の両側精巣腫瘍としては本邦36例目であり,両側精巣非セミノーマとしては本邦6例目であった。

フルニエ壊疽が疑われた高齢者陰嚢壊疽

著者: 釜井隆男 ,   高木健太郎

ページ範囲:P.785 - P.787

 陰嚢の発赤と疼痛を主訴とした87歳,男性。陰嚢表皮は剥離し,壊死を呈していた。C反応性蛋白は16.8mg/dlと著増し,血小板は3.5×104/μlと著減していた。DICを併発したフルニエ壊疽を疑い,抗生物質投与,抗DIC療法,切開排膿ドレナ—ジを施行した。治療開始3か月後には全治し退院となった。細菌検査にて壊疽創,動脈血液.尿から大腸菌が検出されており,起因菌と考えられた。

画像診断

急性限局性細菌性腎炎の1例

著者: 宮嶋哲匡 ,   横山裕 ,   辻祐治

ページ範囲:P.788 - P.789

 患者 73歳,女性。
 主訴 発熱。
 現病歴 1996年7月13日頃より39℃台の発熱が出現し,同17日に当院内科に入院した。セフェム系抗生剤の静注により解熱したが,原因の精査目的で施行した腹部CTスキャンで右腎下極に腫瘤性病変を認めるとして当科を紹介された。
 既往歴 完全房室ブロックのためペースメーカー植え込み。
 現症 右上腹部に違和感があるのみで,背部痛や肋骨脊柱角叩打痛などを認めなかった。検査所見 末梢血白血球数11,300/mm3,C反応性蛋白(6+)と炎症所見があり,その他にAST57IU/Z,ALT49IU/l,LDH483IU/lの上昇を認めた。検尿では蛋白(2+),潜血(+)であったが,尿沈渣では赤血球5〜6/強視野,白血球10〜15/強視野と軽度の白血球尿を認めるのみであった。
 画像診断 腹部単純写真に異常なく,腹部超音波断層法では右上部尿路の軽度の拡張所見が認められるのみであった。排泄性尿路造影でも右下腎杯がやや描出不良であるものの,明らかな病変は指摘できなかった(図1)。腹部CTスキャン(単純)で右腎下極に腎実質と等吸収な腫瘤性病変が存在したが(図2),当科で行った造影CTスキャンでは腫瘤辺縁部に造影効果を認めるものの,中心部はほとんど造影されず,腫瘤の境界は不明瞭であった(図3)。
 

小さな工夫

半経皮的尿管ステント留置の際の工夫

著者: 猪股出

ページ範囲:P.790 - P.791

 経皮的にダブルピッグテイル(以下,D-J)の尿管ステントを留置する際の第1の難問は,腎盂に入ったガイドワイヤーを直に腎盂尿管移行部・尿管へ誘導することである。通常の場合,尿管に誘導できたガイドワイヤーを膀胱へ進行させることにはさほど苦労しない。第2の難問はD-Jをガイドワイヤーに沿って押し込む際に,尿管狭窄性病変部の抵抗によって皮下と尿管下端の間でD-Jが進まなくなることである1)。第3の難問はD-Jの位置の判断,調整がしづらいことである。筆者はX線透視下にガイドワイヤーを経皮的に膀胱まで入れて,その後は経尿道的にD-Jを留置している。いわば半経皮的にD-Jを留置しているので,その際の小さな工夫を含めて紹介する。

学会印象記

第93回米国泌尿器科学会総会(AUA)

著者: 清田浩

ページ範囲:P.792 - P.793

 今年のAUAは5月30日から6月4日までの6日間,サンディエゴのコンベンションセンターで開催され,私は5月31日から4日間参加する機会を得た。サンディエゴはカリフォルニア州の南端に位置し,メキシコとの国境まで車で30分ほどの都市である。1年を通じて晴天が続く温暖な気候に恵まれ,ヨットレースのアメリカ杯,そして,トップガンの舞台となったアメリカ海軍の基地のある町としても有名である。折しも学会会期中は,日頃下位に低迷しているはずの地元の球団,サンディエゴ・パドレスは4連勝中と好調であった。
 会場となったコンベンションセンターはサンディエゴ湾に面した巨大な建物で,1階の大部分は数多くのメーカー展示が催されており,その一角ではカール・ルイスと一緒に写真を撮るというようなサービスも行われていた。

病院めぐり

大雄会第一病院泌尿器科

著者: 堀江正宣

ページ範囲:P.794 - P.794

 当病院のルーツは大正13年の岩田医院で,昭和41年に初代理事長伊藤郡二が医療法人大雄会を設立したところに端を発する。当医療法人を総合大雄会病院,大雄会第一病院,老健施設アウン,大雄会一宮看護専門学校などに発展,拡張させたのは,先代の伊藤 研会長の手腕によるところである。現在,伊藤伸一理事長が新たなる医療法人を目指して,中北院長とともに病院の質の向上のために,舵取りの先頭に立っている。
 一宮市は愛知県北西部に位置し,岐阜県と隣接しており,交通の要衝である。もともとは毛織物の町であるが,最近は名古屋の衛星都市になった観が強い。診療科は,内科,外科,脳神経外科,整形外科,形成外科,産婦人科,歯科口腔外科,眼科,耳鼻科,皮膚科,放射線科,泌尿器科,精神神経科,麻酔科,小児科の15科である。これに加えて,検診センター,透析センター,脳卒中センターがある。"総合"と"第一"を合わせた総ベット数は454床である。平成7年に研修医指定病院,さらに平成9年には病院機能評価の認定を取得している。

大阪厚生年金病院泌尿器科

著者: 小出卓生

ページ範囲:P.795 - P.795

 大阪厚生年金病院は,戦後の傷痍軍人医療を目的に,厚生年金事業団の翼下の7病院の1つとして昭和27年に誕生した。その後,昭和32年には総合病院に認定され,つごう4回の改築・新築を経て現在に至っている。当院は,大阪市北西部のJR環状線「福島駅」,JR東西線「新福島駅」から徒歩数分の都市部に位置し,近年の病院機能の分担化に伴い,地域医療支援中核病院へとその役割を変えながら発展しつつある。診療科は,内科,外科,整形外科,脳神経外科,循環器科,小児科,産婦人科,泌尿器科,皮膚科,形成外科,眼科,耳鼻咽喉科,精神神経科,神経内科,放射線科,麻酔科,口腔外科を擁し,これに加えて人間ドック,救急医療も行っている。医師数は,常勤医師84名,非常勤医師14名,研修医22名の総勢120名で,病床数は571床を数える。
 泌尿器科は昭和41年に初代柏井部長のもと,大阪大学医学部泌尿器科関連基幹病院として開設され,当時の先進的な尿路変向術をはじめとする多彩な泌尿器科診療を通じ,多くの尊敬する先輩泌尿器科医を輩出している。

海外事情

ブラジル・アマゾン川河口都市「ベレン」の泌尿器科医たち

著者: 大橋正和

ページ範囲:P.797 - P.799

 私は1997年12月初めから1998年1月末までの2か月間,ブラジル・アマゾン川河口都市のべレンに滞在する機会を得ました。JICA(国際協力事業団)の取り計らいで,1980年より南米日系人若手医師の慶應義塾大学病院での医学研修が行われています。泌尿器科学教室にも,1987〜1988年にベレン在住の若い日系ブラジル人医師,アルフレッド本多先生が研修に来ました。慶應義塾大学病院でのレシデント時代に,私は彼とともに働く機会を持ちました。彼は研修に十分満足して,「今度は是非ブラジルに来て下さい」と言って帰っていきました。
 今回,東京歯科大学市川総合病院泌尿器科の畠亮教授のご許可と,医局の方々のご厚意の下に海外出張をさせていただくことになり,私は迷わずブラジルを出張先に選びました。そしてアルフレッド本多先生の住むベレンに2か月滞在し,泌尿器科をはじめとする医療をみてきました。

交見室

超音波医学1998(その3)

著者: 水関清

ページ範囲:P.801 - P.801

 日本超音波医学会第71同学術集会では,工学系の話題として,超音波探触子のための新材料作製(臨泌52:626,1998)とデジタル技術による超音波信号処理という2つの新技術が紹介されたほかに,臨床工学系の話題として,超音波の生体局所作用の1つであるキャビテーションを利用した新しい薬物賦活法(臨泌52:711-712,1998)の現状についての討論が交わされた。
 泌尿器科領域の発表では,パワードプラ法(PD)と三次元画像表示法(3D)を併用した小腎腫瘤の質的診断能の検討が目をひいた。超音波診断法を用いた腎腫瘤の存在診断では,Bモード画像による検査手技の習熟が基本となるが,その質的診断においては,カラードプラ法(CD),PDなどの併用によって得られる腫瘤内部の血流の性状などの付加情報が重要となる。CD,PDがdromedary hump,fetal lobulationやBertin柱などの正常変異(いわゆる偽腫瘍)の診断に威力を発揮することはすでに広く認められてきたが,小腎腫瘤の質的診断能に対する系統的な検討は現状ではいまだに少なく,今回の発表は時宜を得たものと思われた。

基本情報

臨床泌尿器科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1332

印刷版ISSN 0385-2393

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