文献詳細
原著
文献概要
前立腺癌の早期発見を目的として,種々の指標を検討した。前立腺肥大症26例,局在性前立腺癌41例の計67例についてPSA値,経直腸超音波断層法による容積,その比であるPSADおよびPSATを比較した。PSADは前立腺肥大症で0.13±0.09ng/ml/cc,前立腺癌で0.23±0.15ng/ml/ccであった(p<0.001)。PSATは前立腺肥大症で0.21±0.15ng/ml/cc,前立腺癌で1.09±0.83ng/ml/ccであった(p<0.OOO1)。前立腺癌患者の鑑別にPSATは有用と思われた。
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